Queen Anne
Pinnacle class (Cunard 仕様) ・ 北欧・フィヨルド・地中海・その他
2024年5月就航のキュナード最新船で、同社としては約14年ぶりの新造。伝統的なグリル制やボールルームといった同社らしい要素を保ちながら、吹き抜けのグランドロビーや多彩なスペシャリティレストラン、ウェルネス志向の設備など現代的な要素を大幅に取り入れている。船体規模は約11万トンで、クイーン・メリー2ほど硬派ではなく、初めてキュナードを利用する人にも入りやすい。サウサンプトン発着を軸に、夏はノルウェーフィヨルドやバルト海、地中海、冬はカリブ海やワールドボヤージュに投入され、就航以来ブランドの新規寄港地開拓を担う存在になっている。
一目で比較
客室(ランク別)
| 客室 | 広さ | 定員・ベッド | 特徴 |
|---|---|---|---|
ブリタニア インサイド(内側)キャビン 全348室で構成される最標準カテゴリー。窓はないがクイーンサイズベッドと十分な収納を備え、ダイニングはBritannia等級共通のメインレストランを利用する。 348室 | 13.5㎡ | 2〜4名 クイーンベッド(ツイン分割可)、部屋タイプによりソファベッド追加 | |
ブリタニア オーシャンビュー(窓あり)キャビン 窓付きだがバルコニーはないカテゴリー。91室とバルコニー付きに比べ数は少なく、海を眺めながらも比較的手頃な価格帯に位置づけられる。 91室 | 18.6㎡ | 2〜4名 クイーンベッド(ツイン分割可) | 窓 |
ブリタニア バルコニーキャビン 685室と全カテゴリー中最多を占める主力バルコニーキャビン。標準的なBritanniaダイニングが割り当てられる、船内で最も一般的な客室タイプ。 685室 | 16.7㎡ | 2〜4名 クイーンベッド(ツイン分割可) | バルコニー |
ブリタニア クラブ バルコニーキャビン 部屋の広さ自体はBritannia Balconyと同一だが、専用のBritannia Clubダイニング利用権や優先乗下船などの特典が付く上位バルコニーカテゴリー。59室。 59室 | 16.7㎡ | 2〜4名 クイーンベッド(ツイン分割可) | バルコニーコンシェルジュ |
プリンセスグリル スイート Princess Grillダイニングへのアクセス権が付くスイートカテゴリー。127室でデッキ4〜8のミッドシップに集中する。 127室 ・ デッキ4〜8ミッドシップ | 22.8㎡ | 2〜4名 クイーンベッド(ツイン分割可) | バルコニーコンシェルジュ |
クイーンズグリル スイート(クイーンスイート〜グランドスイート) Queen Suite(約350平方フィート)からGrand Suite(約1,240平方フィート)まで4段階のスイートで構成される最上位カテゴリー。全室に専属バトラーが付き、White Star Serviceの頂点に位置づけられる。 65室 ・ デッキ4〜11(グランドスイートはデッキ6ミッドシップ、マスタースイートはデッキ5・7) | 32.5–115.2㎡ | 2〜4名(グランドスイートは6名程度まで対応) キングベッド、上位スイートは独立寝室+リビングエリア | バルコニーコンシェルジュ |
※ 公式・信頼できる情報に基づく概算。実際の客室は船・カテゴリ・時期で異なります。
ダイニング
客室グレードがBritannia/Britannia Clubのゲスト向けメインダイニング。クルーズ料金に含まれ、コース仕立てのディナーが基本。
営業: 朝食・昼食・夕食(夕食は前後2シッティング制)
デッキ2ミッドシップに位置するBritannia Clubグレード専用ダイニング。床から天井までの窓がある落ち着いた空間で、Britanniaより一段上質な食事を提供する。
営業: 朝食・昼食・夕食
Princess Grillスイートゲスト専用の小規模ダイニング。航海中同じテーブルが確保される、伝統的なCunard式のリザーブド席制。
営業: 朝食・昼食・夕食(オープンシッティング)
Queens Grillスイートゲストのみが利用できる船内最高峰のダイニング。専属バトラーサービスと連動し、White Star Serviceの中核をなす。
営業: 朝食・昼食・夕食(オープンシッティング、24時間インスイート対応)
ミシュラン星付きシェフMichel Roux監修の伝統的英国パブメニュー。フィッシュ&チップスなど大半の料理は基本料金に含まれ、一部限定メニューのみ追加料金となる。
営業: 終日(ランチ・ディナー中心、遅い時間帯も軽食提供)
目の前で調理するオープンキッチン形式のビュッフェ会場。世界各国の料理をカジュアルに楽しめ、クルーズ料金に含まれる。
営業: 朝食・昼食・夕食(ビュッフェ、時間帯は幅広い)
Cunardの名物である伝統のアフタヌーンティー。白手袋の給仕スタッフが大皿でスコーンやサンドイッチを運ぶ演出があり、クルーズ料金に含まれる。
営業: 15:30〜16:30(毎日)
Cunard史上初となる寿司・和食専門の有料レストラン。デッキ10後方に位置し、寿司カウンターでの実演かテーブル席かを選べ、日本産日本酒のセレクションも売り。
- 7品おまかせ chef's tasting menu(夜のみ)$62
Cunard創業者Samuel Cunard卿にちなんだ有料ステーキハウス。熟成肉とシーフードが中心で、キャビアやオイスターなど追加料金のプレミアム食材も選べる。
- ベルーガキャビア(30gティン)$95
- 生牡蠣6個$12.50
- 生牡蠣12個$25.00
地中海料理に北アフリカ・アラブの影響を加えた、夜限定の有料ダイニング。
- 地中海+北アフリカ影響の固定ディナーコース$18.50(事前)/$20(船上)
インド亜大陸の料理を現代的にアレンジした、夜限定の有料ダイニング。タンドール料理やビリヤニが中心。
- タンドール焼きスパッチコックチキン等を含む固定ディナーコース$31.50(事前)/$35(船上)
- グリルロブスターテール(追加サプリメント)+$15
設備・アクティビティ
らせん階段と大きなダンスフロアを備えたCunard名物の社交空間。昼はアフタヌーンティー会場、夜はライブ音楽と社交ダンスの舞台となる。
本格的な舞台演出のプロダクションショーを上演するメイン劇場。
Cunard伝統の蔵書豊富な図書室。デッキ12にあり、貸し出しサービスも利用できる。
デッキ1・2に広がるスパ施設。トリートメントルームのほかサロンも併設し、料金は都度課金制。
スチームルーム・ヒマラヤ岩塩サウナ・ドライサウナ・コールドルームを備えたサーマルスイート。時間帯予約制の追加料金エリア。
モンテカルロ風の内装を持つカジノ。スロットマシンとテーブルゲームを併設。
開閉式ガラスドームを備えた屋内外プールエリア。プール・ジャグジー・フィットネススタジオに加え、BFI監修の野外シネマ上映も行われる複合空間。
船尾デッキのプールエリア。ジャグジーを併設し、ライブバンド演奏が入ることもある。
デッキ1にあるCunardフリート最大級のジム。TechnoGym製の有酸素マシン・ウェイト設備を揃える。
2〜7歳向けPlay Zoneと8〜17歳向けThe Zoneで構成される無料キッズクラブ。デッキ12フォワードに位置する。
生後6か月〜2歳向けの夜間託児サービス。18:00〜23:00に無料で利用できる。
海を望むラウンジバー。歴代コモドア(船長)にちなんだシグネチャーカクテルが名物。
Queen Anne限定のきらびやかな夜のラウンジ。コメディ仕立ての探偵ショー「Noir」など、夜な夜な要予約のエンターテインメントが行われる。
クラシックなカクテルバー。朝はコーヒーと軽食を提供するカフェとしても機能する。
グランドロビー上部のラウンジ。焼きたてペストリーとバリスタコーヒーで一日を始めるのに適した空間。
英国ジュエリーブランドGarrardの海上初出店を含むブティック群。360度ギャラリー「Cabinet of Curiosities」も併設する。
デッキ3を1周する伝統的な遊歩道。2.5周でおよそ1マイルとなり、ジョギングも可能。
料金の見取り図
- 食事(主要レストラン)込み
- アルコール別料金
- チップ別料金
- Wi‑Fi別料金
- 専門レストラン別料金
- 寄港地観光別料金
MSCのようなBella/Fantastica式の運賃グレードはなく、Britannia/Britannia Club/Princess Grill/Queens Grillという客室グレードがそのままダイニング・特典のグレードと直結する、Cunard独自の階層制度。
- 有料ドリンク(ビール1杯)約1,100円 / $7.10(パイント、Cunard Gold等の自社ブランドビール)
- 有料ソフトドリンク・水約550円 / $3.50(コーラ等200ml)
- 有料ドリンクパッケージ$63〜120/日(Beverage Collection/Premium Beverage Collectionの2種、航海日数と事前/船上購入で変動)
- 有料Wi‑FiEssential $22(事前)/$28(船上)、Premium $30(事前)/$44(船上)
- 有料チップ(自動サービス料)1日 約2,800円
- 有料専門レストラン1名 約7,000円〜
- 有料スパ(60分)約28,000円〜 / $179(50分)〜$209(75分)
- 有料ランドリーセルフランドリー(デッキ1・4・7・8・10)は洗剤込みで無料。仕上げ済みの引き取りサービスはアイテム単位課金(Tシャツ$5等)またはパッケージ(15点$52等)。
- 寄港地観光別・港による
※ 円は為替で変動する概算目安。各レストランのメニュー価格は船内通貨のまま表示。
子連れ・大人専用・実務情報
- ・キッズゾーン(プレイゾーン/ザ・ゾーン) — 2〜7歳向けPlay Zoneと8〜17歳向けThe Zoneで構成される無料キッズクラブ。デッキ12フォワードに位置する。
- ・ナイト・ナーサリー — 生後6か月〜2歳向けの夜間託児サービス。18:00〜23:00に無料で利用できる。
- ・カジノ — モンテカルロ風の内装を持つカジノ。スロットマシンとテーブルゲームを併設。
- 船内通貨
- USD
- チップ
- 乗船時に「ホテル&ダイニング・サービスチャージ」として1日分ずつオンボードアカウントに自動加算される。金額の調整やカットはパーサーズオフィス(ゲストサービス)に申し出れば可能。バー・ワイン・スパの利用には別途15%のサービスチャージが自動加算され、こちらは実質必須。
- 支払い
- 船内キャッシュレス
- コンセント
- 客室にはUK式3ピンとUS式2ピンの両タイプのコンセントが用意されている(数・配置は船・客室により異なる)。 / 220V/110V・60Hz。英国本土の一般家庭(240V/50Hz)とは異なるので要注意。
- ドレスコード
- 「ガラ・イブニング」(旧フォーマルナイト)は男性タキシード/ダークスーツ、女性はイブニングドレスやカクテルドレスが基本。「インフォーマル」の夜は男性ジャケット着用(ネクタイ任意)、女性はスマートなワンピース等。Britannia・Grillsとも同じ基準を厳格に適用し、規定に沿わない服装だと入店を断られることもある。 / 7泊クルーズで最低2回のガラ・イブニングを実施するのがCunardの方針(3泊以上の航海では最低1回を保証)。長期クルーズほど回数が増え、他社比でフォーマルな夜の頻度が高いことで知られる。
- 医療施設
- 船内にメディカルセンターがあり、診察・処置はすべて有料(初診相当で$110程度、処置内容により追加)。旅行保険への加入が推奨されている。
- 喫煙
- 客室・バルコニー・屋内共用エリアは電子タバコ含めて禁煙。喫煙は屋外デッキの指定エリアのみ可能。葉巻・パイプは専用のシガーラウンジ(Churchill's)でのみ許可。
- 持ち込み
- 持ち込みは大人1名につきワイン・シャンパン1本(750ml以下)まで、スピリッツ・ビールは不可。レストランやバーで開栓するとコルク代$25(客室内で飲む分は無料)。寄港地で購入した酒類は基本的に没収されず持ち込めるが、この運用は見直しの可能性がある。
- 携帯・通信
- 洋上では携帯キャリアの海事通信網(Cellular at Sea等)経由となり、通常のローミングより高額になりやすい。機内モードにして船内Wi-Fiに接続し、対応キャリアならWi-Fi通話を使うのが推奨されている。
- 日本語対応
- スタッフ —メニュー —アナウンス —
乗船・雰囲気・リンク
- 日本発着: なし
- 母港: サウサンプトン(英国)
- 発着港: サウサンプトン・ハンブルク(世界一周の区間乗船)・シドニー(世界一周の区間乗船)
- 全世代向け
- アールデコ調とクラシックな英国調を融合させた内装で、クイーンズルームのシャンデリアやらせん階段が格式を演出する、大西洋ライナー時代の雰囲気を色濃く残す船。フォーマルナイト(ガラ・イブニング)は男性は原則ブラックタイ(または濃色スーツ)、女性はイブニングドレスが基本ドレスコードで、1週間程度の航海でも複数回設定されることが多い。White Star Serviceと呼ばれる階層的なホスピタリティ哲学のもと、客室グレードに応じてダイニングや優先サービスが明確に区分されているのも特徴。カジュアル船に比べてテンポはゆったりとしており、社交ダンス・図書室・アフタヌーンティーなど「船旅そのものを楽しむ」伝統的なスタイルが色濃く残る。
- 英国・北米(米国)出身のゲストが中心で、平均年齢は60歳前後とクルーズ業界平均よりかなり高め。ドレスコードやマナーを重んじる、いわゆる「常連のCunardファン」のリピーターが多く、家族連れよりも夫婦・シニア層の比率が高い。
LNG(液化天然ガス)にも対応可能なデュアルフューエル仕様のディーゼル電気推進(Caterpillar-MaK製主機+ABB社Azipod)を搭載。入港中は陸電(シェアパワー)への接続に対応し、排熱回収システムや高効率照明・空調など省エネ設計も採用している。
この船のキャラクター
- ・初めてキュナードを利用する人
- ・最新船の設備と伝統の雰囲気を両立したい人
- ・英国発着でヨーロッパを回りたい人
- ・記念旅行・長期休暇
- ・ウォータースライダー等の派手なファミリー施設を求める人
- ・ドレスアップを避けたい人
- ・日本発着を希望する人
この船で行ける航海
ノルウェーフィヨルド 7泊8日 サウサンプトン発着
西地中海 14泊15日 サウサンプトン発着
カナリア諸島・マデイラ 12泊13日 サウサンプトン発着
- https://www.chriscunard.com/queen-anne/queen-anne-facts/
- https://www.cunard.com/en-us/cruise-ships/queen-anne
- https://www.bairdmaritime.com/passenger/cruise/vessel-review-queen-anne-cunard-lines-newest-cruise-ship-boasts-3000-guest-capacity
- https://www.cruisedeckplans.com/ships/Queen-Anne
- https://en.wikipedia.org/wiki/MS_Queen_Anne
- https://www.cunard.com/en-us/activity-types/dining/dinner-at-aji-wa
- https://www.cunard.com/en-gb/activity-types/dining/alternative-dining-on-queen-anne
- https://www.fraseratsea.com/cruise/aranya-on-cunard-heres-everything-you-need-to-know-my-review
- https://www.cunard.com/en-us/activity-types/bars-and-lounges/golden-lion-pub
- https://www.cunard.com/en-us/activity-types/dining/artisans-foodhall
- https://www.cunard.com/en-us/activity-types/bars-and-lounges/queens-room
- https://cruisewithamber.co.uk/cunard-queen-anne-afternoon-tea-your-complete-guide/
- + ほか 23 件の出典